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「書き殴り」や「想い出のバックアップ」のコーナー

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血が出てますけど

大学生の頃、私のアルバイト先の二つ年上の女性チーフが新車を購入した。夜中彼女は購入直後に私の家へ来た。運転する?と言われた。新車だったので少し遠慮したフリをして運転席へ乗りこむ。新車はいいよなぁ、とか、この車についてのウンチクをたれながら人の気配がなくなる深夜まで新車を転がしていた。

そろそろ帰ろうかと思って走っていると、路肩に不自然な形で駐車してる車があった。図々しい停め方だ、と思ったがどうも様子が変。その車は路肩の鉄柱に突っ込んでいた。事故だ。停車し私とチーフは急いで駆け寄った。フロントが大きくへこんでいる。中の人は大丈夫なのか?

事故った車から私たちに気付いたドライバーが出てきた。生きていたようだ。見た目はいかにも営業セールスマンのマジメそうな40前後の男性。額をハンカチで抑えていた。私が「警察呼んだほうがいいですね?」と言うとおじさんは「いや、大丈夫だから」と言った。え?

ハンカチを見ると結構赤かったので「救急車だけでも先に呼びますね?」と言うと「いやいや!ほんとーーーに大丈夫だから」と興奮気味。そしてハンカチが額から離れた瞬間「ぴゅー」と血が吹き出た。フロントガラスを見るとシートベルトをしていなかったのがわかる。「血が出てますけど…救急車は呼んだ方が…」と言い終わる前に「ホントにお願いだから呼ばないでくれー!」とかなり興奮して迫ってきた。ん、飲酒運転だな、さては。怖いよ。目がいっちゃってる。

おじさんが車を移動するのを手伝ってくれとしつこい。一応エンジンは生きていたのでシブシブ手伝ったが動かない。数十分後、車がケムリを出し始めた。「やっぱり警察に…」と言うと「いや、だめだ、だめなんだ」とさっきより興奮しだした。酒飲んで頭を打って、しかもかなりの出血で頭にきてしまってるようだ。殺意に近いものを感じた。車は爆発しそうだし。チーフが怖くて震えていた。

私はチーフを車に乗せて待たせることに。私はおじさんが事故車の中に入った時急いで車へ戻り警察へ。実は事故現場のすぐ近くに大きな警察署があったのだ。「あそこで事故ってます」と報告し、あの人がどうなるか見ていた。あ、数人の警官相手に暴れてる(苦笑)。もう疲れたから帰ろう…。

(2000/07/24)

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