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コラムるべ !!



爆走!宣伝カー 〜スピード出すなよ

これは私が18歳の頃に大型スーパーマーケットの青果部門でアルバイトをしていた時の話。

いつものように外で果物を売っていると支配人がやってきて「ゆうき君は自動車通勤だったよね、ちょっと頼まれてくれる?」と言われたので詳細を聞いてみると、来週から暖房器具バザールが始まるので二日間宣伝カーを運転して欲しいと頼まれた。

私は「いいですよ」と返事をしてから気になったことがでてきた。暖房器具バザールは夏の終わりくらいに催されるのだが、日中だとエアコンのない車だったらキツイなぁと思った。どこに車があるのか聞くと支配人の車を使うという。確か支配人はトヨタカムリだったのでエアコンくらいはついてるだろうと思って安心していた。

宣伝カーバイト初日、支配人のところへ行くと女性店員が宣伝用のテープを録音していた。そしてテープを渡され「外で宣伝カー作ってるから行ってみて」と言われた。へ?作ってる?と思いながら外へ行くと古ぅ〜い三菱ミニカが置いてあり、その近くで電化コーナーの人が懸命に看板を取り付けていた。こ、これっすか?これは支配人のセカンドカーらしい(笑)。

看板取り付けが終わって出発しようとすると電化担当の人が「ゆっくり走ってね」と言った。速く走ると看板が見えなくて宣伝にならないってことかな?と解釈してさっそく出発。

しっかしこの車はかなりガタがきている。一番気になったのがクラッチ。半クラがないのだ。ペタペタでまるでスイッチのようにONとOFFしかない感じ。エアコンが無いので窓を開けながら走るのだが真上のスピーカーがかなりうるさい。

しばらくの間は小道に入って時速10キロでゆっくり走っていたのだがエアコンが無いのでかなり暑くてYシャツがベットベトになってきた。このままじゃ干乾びてしまいそうなのでスピードを上げた。25キロくらいだと風が入ってきてそこそこ涼しい。

しかし大きな道へ出るとスピードを出すなと言う方が無理でそんな時は40キロくらいで走っていた。目立って恥ずかしいし…。

そろそろ店に戻ろうと思い私は早く帰りたくて小道から少し大きな道(旭川永山の一番線と言えば地元の人ならわかるだろう)へ出て時速60キロまで上げた。ここまでスピードを上げるとかなり涼しくなる。

「ガラガラッ、どぉーん」…、ん?なんだ?バックミラーを見ると宣伝カーの看板が道路の真ん中で木っ端微塵(こっぱみじん)に砕け散っていた!やばーい!「ゆっくり走ってね」って言うのは「看板が飛ぶからゆっくり走ってね」っていうことだとその時わかった。

幸運にも後続車がいなかったので大事にはいたらなかった。Uターンして現場へ行くと近所の子供たちがゲラゲラ笑い「スゲー!」とか言いながら砕け散った看板を拾ってくれていた。サンキューガキンチョ!

二日目は電化担当の人に「今日は時速5キロ以上出すなよ」と念を押された。半クラのない車で5キロ以下で走るのは難しかったが私もあんな恥ずかしい思いはしたくないので、道端で後輩に「何やってるんですか?」と言われながらも頑張って5キロで走った。

爆走している宣伝カーを見たら後ろを走るのはやめた方がいいですよ(笑)

(2000/08/27)

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