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| 餅 〜認めたくない事実 私の好きな食べ物の中に餅(モチ)がある。餅はなんでも好きだが中でも「切り餅」が好きだ。 餅は日本の文化で、おそらく日本人は正月にもっとも良く食べるであろう。私も同じだ。いや、私は別に毎日食べたって飽きない。切り餅は様々な食べ方があるし。 しかし、正月になるとお年寄りや子供が餅を喉に詰まらせて死亡してしまうニュースが毎年流れる。私の好きなもので不幸な事故が起きるととてもブルーになる。と同時に「餅なんかで死ぬか?」なんて思うこともあった。 ある日その考えを覆される事件が起こった。 24歳の正月の朝、お決まりの「お雑煮」を食べていた。雑煮に入った餅は周りがトロけた感じとその中の程よく柔らかくなった食感が大好きだ。 一家揃ってコタツを囲みながらそれを食べている時、私の喉に餅が詰まった。私はすぐに飲み込めるだろうと思ったが以外と喉元を越えてくれない。私は苦しいのにも関わらず考え事をしていた。 この若さで喉に餅が詰まるのか、と。 餅が詰まって苦しい表情を誰にも悟られたくなかったので、私は寝転がってテレビを見てるフリをした。プライドがそうさせたのだ。そして頑張って飲みこもうとした。飲みこめないまま時間が過ぎる。 結構苦しくなってきた。この若さで餅が詰まるのかと思うのと同時に、認めたくはないが私も歳をを取ったんだなと思った。そして、 マジで死ぬかと思った(苦笑) ま、結局はこうして生きてます。咳払いをしたら詰まっていた餅が口元まで出てきたのだ。私は1人で笑った。笑うしかなかった…。 起こってしまった以上認めるしかないのだ。「俺も餅が喉に詰まる歳になったんだ」と。 次の日、職場で歳が一つ上の先輩にそのことを話した。先輩も最近餅を喉に詰まらせたらしい。 わぁははは…。 二人の笑い声が店内に響き渡った。 (2000/09/14) |
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