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調理クラブ 〜ウケ狙いのはずが…


小学高学年から高校三年まで授業の一環でクラブ活動が週に一度あった。小学生の頃私の学校では将棋がちょっとしたブームで将棋クラブに入り6年生の時には部長も務めた。中学生の頃スポーツ少年だった私はバスケットボールやバレーボールで汗を流していた。

高校に入学してすぐにクラブ活動の希望を記入するプリントが配られた。私は第一希望にバレーボール、第二希望にバスケットボール、第三希望にサッカーと記入した。しかしプリントの最後を見るとこのような事が書いてあった。

【スポーツ系クラブの希望は二つまでとする】

え、マジ?ま、いいや。まさか第三希望になることはないと確信していたので中学が一緒だった友人と第三希望にウケ狙いで「調理クラブ」と記入した。みんなに見せびらかしたところメチャウケた。満足(笑)。

後日、所属クラブ活動決定の用紙が配られた。私の所属クラブは「調理クラブ」となっていた。ちなみに友人も(笑)。ま、マジ〜?私はずっこけた。しかし決まったものはしょうがない。友人もいるし我慢するか。

そしてついにクラブ活動の初日がやってきた。私は憂鬱だった。唯一クラスで同じ調理クラブに決まった友人が風邪で休みだったのだ。私も休みたかった(笑)。

クラブ活動の時間がやってきた。私は一人で家庭科教室の前まで行ったが中になかなか入ることができない。そのうち始業のチャイムがなった。私はまだ中に入れない。

少し離れたところに体育館の渡り廊下があり、クラブの時間が始まっているので人気がない。私はそこで行こうか行くまいかまだ悩んでいた。教室に入るきっかけを完全に失っていた。

私は初日をサボることに決めた。渡り廊下で暇つぶしに腕立て伏せや腹筋などをしていた。幸い先生や他の生徒は全く来なかった。入学してこんなに早く授業をサボるとは思わなかった(笑)。

次の日担任の先生に呼び出された。どうしてクラブ活動をサボったんだ?と聞かれた。私はとっさにこう答えた。「どこの教室に行けば良いかわからなかった」と。先生は入学したばかりだからなぁって感じの顔でシブシブ見逃してくれた。

次の週になりまたクラブ活動の時間がやって来た。しかし今回は友人も一緒なので少し緊張しながらも家庭科教室に入ることができた。先生には先週風邪で休みましたと言い訳しておいた。

そしていよいよ調理クラブが始まった。先生に言われたグループの席に座った。思った通り男子生徒は私と友人を含め4人とかなり少ない。しかも私のグループの女子生徒はみんな先輩だった。それにみんななんとなくツッパが入ってる(ツッパ=昔の言葉でツッパリ(笑)。

今回の料理は「プリン」だ。女子の先輩方はツッパの見かけに寄らず手際良く調理している。入学したての私がカワイイのか妙に優しいしチヤホヤしてくれる。私は見ているだけでプリンが完成した(笑)。後片付けもみ〜んな先輩がやってくれた。一回目の調理クラブの時間が終わって私は思った。

「ここはハーレムだ」

あんなにイヤだった調理クラブも次の週からは楽しみで楽しみでたまらなかった。お姉さん方がチヤホヤしてくれるし料理はつくってくれるし後片付けはしてくれるし。私はただ食べに行けば良かった(笑)。

ま、さすがに二年のクラブ活動ではバスケットボールに、三年では軽音楽になったが、ひそかに毎年希望用紙の第三希望に「調理クラブ」と書いたのは言うまでも無いでしょう。

(2000/10/09)

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